村沢 夏風(むらさわ かふう) 嵯峨野主宰 東京都 日野市
高幡不動尊に建つ 夏風句碑
大正7(1918)年11月14日 ~ 平成12(2000)年11月29日 「むさし野の
東京市京橋区生、本名:喜八郎、保善商業学校卒。 雲ふはふはと
初不動」
昭和18(1943)年、「鶴」に入会し石田波郷に師事。
「鴫」「壷」同人を経て
昭和28(1953)年 「鶴」同人、
昭和33(1958)年 鶴賞、
昭和40(1965)年 鶴散文部門賞受賞。
昭和62(1987)年 村山古郷没後の「嵯峨野」を継承主宰。
平成 2(1989)年 句集『独坐』により第29回俳人協会賞受賞。
人物、作風ともに温雅。
句集に『寒影』『山望』『彩雲』『独坐』『村沢夏風句集』など、
研究書に『石田波郷の俳句』Ⅰ~Ⅳなどがある。
また漫画家として『漫画 俳句入門』(共著)の著書がある。
村沢夏風 十句 | ||
抽出 阪田昭風 | ||
日当りに来て春水となりにけり | ||
春の山二つながらに雨深し | ||
はるかより潮さすひかり花とべら | ||
あらあらと夜雲走れり金魚玉 | ||
白萩を来る一病に濁らぬ目 | ||
壷に挿しきれぬ竜胆横たはる | ||
朝の茶に通ふこころや石蕗の花 | ||
春近し椎の下にて見る山は | ||
むさし野の雲ふはふはと初不動 | ||
數の子を噛むや齢を噛むごとく | ||
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村山 古郷(むらやま こきょう) 嵯峨野主宰 京都嵯峨野
野宮神社神庭に建つ
明治42(1909)年6月19日 ~ 昭和61(1986)年8月1日 村山古郷 句碑
「野宮の
京都府京都市下京区仏具屋町生れ、本名:正三、國學院大學国文科卒。 竹美しや
俳句は少年時代、兄・葵郷の手ほどきを受ける、姉のたかも俳人。 春しぐれ」
1931年 昭和6年 上京し、志田素琴に師事。「草上」の編集に携わる。
1934年 昭和9年 「東炎」同人。
1939年 昭和14年 國學院大學国文科卒。保善商業教諭を経て
1941年 昭和16年 日本郵船に入社。内田百閒に師事。
1946年 昭和21年 「べんがら」を創刊。
1952年 昭和27年 「たちばな」を創刊。
1955年 昭和30年 石田波郷の知遇をえて「鶴」同人。
1978年 昭和53年 山路閑古のあとを継いで「鴫立庵第二十世庵主」となる。
「明治俳壇史」で芸術選奨文部大臣賞受賞。
1981年 昭和56年 「嵯峨野」主宰、俳人協会理事を務めた。
1985年 昭和60年 勲四等瑞宝章。
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少國民の爲の俳句の本 青山出版社, 1942.11
城ケ島 べんがら発行所, 1946
天水桶 べんがら発行所, 1948
軒 七洋社, 1949
ひとり旅 たちばな発行所, 1953
西京 竹頭社, 1962
大須賀乙字伝 俳句研究社, 1965
文人の俳句 桜楓社, 1965
俳句もわが文学 小説家・歌人・詩人の俳句
永田書房, 1972
石田波郷伝 角川書店, 1973
俳句もわが文学 完 永田書房, 1975
かくれ蓑 永田書房, 1977
明治俳壇史 角川書店, 1978
百間先生の面会日 角川書店, 1980
大正俳壇史 角川書店, 1980
村山古郷集 俳人協会, 1980
明治大正俳句史話 角川書店, 1982
明治の俳句と俳人たち 河出書房新社, 1983
金閣 永田書房, 1983
文人句集書誌 明治書院, 1985
昭和俳壇史 角川書店, 1985
古京 角川書店, 1986
波郷さんのベレー帽 富士見書房, 1987
季題別村山古郷全句集 季書房, 1997
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